「ひきこもり」の検索回数比率は、緩やかな減少ないし横ばい

Google Insights for Search というウェブサイトを、みなさんご存知でしょうか。特定のキーワードが Google でどの程度の割合で検索されたかを知ることができるサイトです。

このサイトで、「ひきこもり」「引きこもり」と検索してみました。検索地域は日本に限定しています。

◇ Google Insights for Search「ひきこもり」「引きこもり」の検索結果
(新しいウィンドウで開く)

これを見ると、「ひきこもり」「引きこもり」の検索回数比率は緩やかな減少傾向にあります。ここ数年だけを見ると、ほぼ横ばいともとれます。

注意すべきは、これは全体の検索回数のうち「ひきこもり」「引きこもり」と検索された回数の"比率"を示すもので、検索回数の実数を示すものではないことです。検索回数比率は下がっていも、仮に全体の検索回数が急激に増加している状況だと、「ひきこもり」「引きこもり」の検索回数の実数は増えていることもあり得ます。

参考までに、最近よく取り上げられる「発達障害」は、逆に増加傾向が見られます。2005年あたりを境に、検索回数比率は「ひきこもり」を逆転しています(検索結果へのリンクは貼りませんが、興味のある方は上記サイトで検索してみてください)。

* * * * * * * * * *

さて、上の結果を、どう見ればよいでしょうか。以前、ひきこもりの当事者たちにこのことをお話ししたところ、「俺たち、見捨てられてるんじゃないか」などのネガティブな反応が返ってきました。検索回数比率の減少は、ひきこもりに対する社会の関心が低くなっていることを意味していると彼らは解釈したのでしょう。

ですが、もしかすると、ひきこもりの人の数が減るなど、社会全体でひきこもりの問題が実は以前ほど深刻でなくなってきていて、そのため関心を持たれなくなり、検索比率も減っているということなのかもしれません(私個人の実感とは少し違いますが)。

まだまだ様々な解釈があるだろうと思いますが、いずれにせよ、これだけでは、はっきりしたことは分かりません。

気になるので、何か手がかりを得ようと、全国の精神保健福祉センターの所報などを調べ、ひきこもり相談件数が年々減っているかどうか現在調べているところです。近いうちに記事にするかもしれませんが、調査は難航しているので、あまり期待しないでください……。

なお、斉藤環氏は、2011年12月6日に「ひきこもりの高年齢化とともに、講座や講演の依頼がだんだん増えてきています」とツイートしています。ネットでひきこもりが検索される割合が減少ないし横ばいで推移する一方で、斉藤氏への講座、講演依頼は増加しているようです。

↓ 斉藤氏のツイート
http://twitter.com/pentaxxx/status/143921715515371520
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ちなみに、ニートひきこもりJournalへの訪問者数は2010年がピークで、その前年の2009年もやや多かったのですが、それ以外の年は統計が残っている2006年以降ほぼ同程度で推移しています(忍者ツールアクセス解析による)。

[関連ページ]

↓ 「マイナビニュース」へのリンクです。

◇ グーグルに訊く『Google Insights for Search』の使い方 - 1限目 - データを正しく読むための注意点
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