「『引きこもり』するオトナたち」の緘黙についての記事

ビジネス誌『週刊ダイヤモンド』などで知られるダイヤモンド社のウェブサイトに「『引きこもり』するオトナたち」という連載があります。

この中で、私が姉妹サイトなどでも取り上げている緘黙(かんもく)を主題とした記事が掲載されました。5月18日の「家では話せるのに学校・会社では話せない “大人の緘黙(かんもく)症”の知られざる苦悩」という記事です。

◇ 該当記事(ダイヤモンド・オンライン)へのリンクです。新しいウィンドウが開きます。

場面緘黙症については、先日、このブログでも記事にしました。

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私は緘黙の専門家ではないのですが、ちょっと思うところを書こうと思います(一部、記事とは直接関係ないことも書いていますが……)。

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○ 記事のAさんは高校入学を機に声が出なくなりましたが、これは典型的な緘黙の例ではありません。緘黙は多くの場合、幼稚園や小学校低学年といった幼少期に初めて問題化します。中学以降(青年期含む)になっても緘黙の人は、緘黙を持ち越した場合がほとんどです。

○ 先のPR記事にも書きましたが、緘黙はただの内気や引っ込み思案、内弁慶ではありません。緘黙はその極端なもので、例えば「おはよう」のような一言さえ満足に言えない状態です。このように、学校などの社会的場面で一日中全くあるいはほとんど声を出せず、しかもその状態が何か月、何年と持続するのです。一つの不安障害ともされます。この点は強調したいと思います。

○ 言語コミュニケーションがとれないと、学業に支障が出たり、社会性の発達に影響が出たりします。受験シーズンになると、緘黙者は面接試験をどう乗り越えるかという相談が出ることがあります。また、緘黙は根底に強い不安があり、これにより言語コミュニケーション以外にも、例えば視線を合わせるのが困難だったり、笑うことができなかったりと(多少個人差はありますが)、様々な問題が起こります。

○ それまであまり知られていなかった心の問題についての記事が出ると、「新しい病気や障害のようなものを増やして儲けようとしている医師や製薬会社の陰謀ではないか」と訝る人がいます。ですが、実際のところは、記事にもある通り、専門家の関心は必ずしも高くはありません。効果的な支援や治療が受けられない現状に不満を持った経験者や家族たちが立ち上がったというのが実情です。

○ 緘黙は、海外のメディアでも取り上げられ、啓発が行われています。特に英米では積極的に行われていて、英TV局のBBC、英大衆紙Daily Mail、米ABCニュース、米ニュース雑誌Time ほか、様々な大手メディアで何度も取り上げられています。これに比べると、日本ではあまり話題にされません。今回のダイヤモンド・オンラインの記事は、珍しく比較的メジャーどころで紹介された例です。

↓ 例。2011年12月に ABC ニュース・Nightline で取り上げられた緘黙。YouTube へのリンク。
◇ Nightline from ABC News : Curing Kids with Extremem Social Phobias
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※ しばらく更新が滞っていて、すみません。

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