薬を飲むひきこもり

「精神科で薬を処方してもらっている」

と身近な人が話したら、一昔前の私なら、少し動揺したかもしれません。

しかし、この頃は、そうしたことはありません。

というのも、私の周りのひきこもりの人の中に、精神科等で薬をもらっている人や、もらっていると見られる人が少なくないからです。周囲の多くの人がそうなので、今さらなんとも思いませんし、こころの問題への偏見もなくなってしまいました。

私自身、心療内科で、医師から薬の話をされたことがあります。薬を服用しながら、不安な状況に身をさらすことでひきこもりを克服する方法もある(薬物・行動療法)というお話でした。また、ネット上でも、こころの問題の専門家の方から、薬を飲むことを考えてみてはと促されたことがあります。

ひきこもりと薬については、斉藤環氏らによる、次のような調査結果もあります。2001年1月から2007年11月までの間に、爽風会佐々木病院の外来を受診した患者のうち、統合失調症やうつ病などの基礎疾患を持たず、一年間以上のひきこもり状態にある事例67例について様々な評価を行ったところ、「最も効果のあった治療法」については、「薬物療法」が34.1%で、「デイケア」(27.3%)、「精神療法」(18.2%)などを上回り、最も多い項目でした(斉藤ら, 2009)。

ひきこもりの人の中には、薬物療法を受けている人が多いのではないか、そしてそれが効果を挙げている人も少なくない割合でいるのではないかとも思えるのですが、これだけでは私にはまだ分かりません。

ひきこもりに伴ううつ症状のための薬、不安症状のための薬、ほか色々考えられますが、ひきこもりは、薬物療法が期待できる問題なのでしょうか。ひきこもりと一口に言っても様々なのでしょうが。

[文献]

◇ 斉藤環, 佐々木一, 宮本克巳, 半田聡, & 松木悟志. (2009)「後期思春期・早期成人期のひきこもりに対する精神医学的治療・援助に関する研究」『思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究』(pp. 161-175). 厚生労働省科学研究費補助金こころの健康科学研究事業平成20年度総括・分担研究報告書.

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