家族周期--家族のライフサイクルと、引きこもり

ライフサイクル


「ライフサイクル」とは、人の生涯をいくつかの周期に分けたものです(人生周期)。
精神分析学者のエリクソンによる概念と聞きます。

ですが、私がこの言葉を初めて聞いたのは、経済学の「ライフサイクル仮説」でした。
個人の消費は、現在の可処分所得のみならず、生涯所得を念頭に置いて行なわれるとする仮説です。

また、「プロダクト・ライフサイクル」という概念を学んだこともあります。
製品も人の一生と同じように、導入期、成長期、成熟期、衰退期という段階を辿るというものです。
このように、「ライフサイクル」という言葉はあちこちで聞きます。


家族のライフサイクル


最近新たに知ったのは、この家族版とも言うべき「家族周期」(Family life cycle)です。
家族にしても、結婚や出産によって形成、増幅され、最終的には消滅するという、人の一生と似た歩みを辿るという考え方だそうです。

この周期の段階(ライフステージ)や区切り方(期間)には種々の説があるそうです。
一つの区切り方として、『ブリタニカ国際大百科事典』に記されている6段階のものをご紹介します。

○ 初期夫婦期
○ 家族膨張期
○ 家族固定期
○ 家族縮小期
○ 後期夫婦期
○ 孤独期

それぞれの時期に、家族の発達課題があると考えられているそうです。


引きこもりと家族周期


引きこもりをこの家族周期で見たとき、どうでしょう。
引きこもりは主に、「家族固定期」や「家族縮小期」に起きる問題と考えられるかもしれないと思います。
「家族固定期」は子供が就学している時期、「家族縮小期」は子供が独立する時期でしょう。

引きこもりが長期化すれば、それ以降の時期に影響が及ぶことになります。
子供が一人しかいない家族で、その子が引きこもり続けると、「家族固定期」に留まり続け、「家族縮小期」には至りません。
影響は「後期夫婦期」や「孤独期」にも続きますが、引きこもりの子供と同居していると「孤独期」にはなりません。

私は専門家ではないのでよく分からないのですが、子供が引きこもると、家族としての発達課題の達成に支障が出ると見ることができるかもしれません。

一方で、上の6段階で全ての家族のライフサイクルが説明できるわけでもないのではないかとも思います。
あくまで一つのモデルであって、特に長期引きこもりの子を抱える家族だと、違ったサイクルを辿ることもありそうです。

スポンサーリンク

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

最近の記事
カテゴリー
カレンダー(月別)
10 ≪│2018/11│≫ 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
RSSフィード
本など
学校や幼稚園で話せない子
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
60位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
5位
アクセスランキングを見る>>
リンク
このサイトについて

このサイトはリンクフリーです。張るのも剥がすのもご自由になさってください。相互リンクは現在募集しておりません。

携帯用アドレスを取得されたい方は、「こちら」をクリックしてください。

このブログのリンク先のご利用につきましては、ご自身の責任のもとでお願いします。なお、本等のリンクについては、Amazon.co.jpのアフィリエイトプログラムを導入しています。

なお、「富条」はハンドルネームです。本名は全く違う名前です。

メールは nhjournal77@yahoo.co.jp まで。