「引きこもることを自分で決めた」

彼らの一番難しい部分はなかなか御本人が登場しないという、ほとんどは御家族から相談が上がり、御本人はなかなか、自ら進んで僕は不登校です、引きこもりですと来る人たちは少ないわけですね。
じゃ、それは諦めるかというと、彼らなりの原因がというか理屈があるわけですね。
それは、自らが不登校を決めた、で、自らが引きこもることを自分で決めたわけです。
自分で決めるということは、ちょっとやそこらで周りの人が後押ししても多分びくとも動かないだろうと思います。
自分が出るときには自分で自己決断をして、自分の意思で外に出ると決めていますから、なかなか支援が行き届かないという現状でした。

平成30年2月14日に行われた参議院国民生活・経済に関する調査会(第3回)で、引きこもりに関する、やや突っ込んだ議論がありました。

参考人として、特定非営利活動法人わたげの会理事長で、仙台市ひきこもり地域支援センター長の秋田敦子氏が出席されていました。冒頭のお話は秋田氏によるものです。

↓ 「国会会議録検索システム」へのリンクです。
◇ 参議院会議録情報 第196回国会 国民生活・経済に関する調査会 第3号
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私自身について言うと、私は自分で決めて引きこもったとは考えていません。
進路が決まらないまま大学を卒業したことがきっかけで、引きこもりになったという経緯があります。
社会に所属する場所を失い、自宅にしか居所がなくなったわけです。
秋田氏が見てきた引きこもりの人とは少し違うタイプなのかもしれません。

考えてみると、私が引きこもりの居場所などの支援施設に自ら登場したのには、もしかしたらこうした経緯も関係していたのかもしれません。
秋田氏が関わってきた引きこもりの人のように、引きこもることを自分で決めたという意識がなく、その点に限って言えば、引きこもり状態で居続けることに特別な拘りはなかったのでしょう。
社会に居所を失ったために引きこもりになったということは、自分が参加できそうな居所さえ見つけることができれば、そこに出てくる準備はあったわけです。
人と関わることができなかった私にとって、その居所は職場ではなかったのですが、引きこもりの支援施設に通うことならできたのでした。

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