年齢層別引きこもり

「引きこもりの平均年齢が上がっている」とよく聞きます。
ですが、同時に、年齢層のばらつき(分散)も大きくなっているはずです。

そこで、引きこもりの人を年齢層別に見てみることにしました。

20代(1997~1988年頃生まれ;平成9~昭和63年頃生まれ)


まだ若く、体力がある年齢層です。
社会参加への可能性も、他の年齢層に比べると高そうです。
主に平成生まれで、いわゆる「ゆとり世代」は、多くがここに入ります。
斉藤環『社会的ひきこもり』が出た頃(1998年)や、「ニート」という言葉が話題になった頃(2004年)には、年齢的にまだ当事者ではなかった人が大半です。


30代(1987~1978年頃生まれ;昭和62~昭和53年頃生まれ)


KHJ全国ひきこもり家族会連合会が2018年に出した調査では、最も引きこもり者が多い年齢層です。
親の高齢化が始まり、特にこの年齢層の終盤だと、退職する親が出始めます。
就職氷河期を経験した世代が含まれています。
この年齢層の後半になると、「ニート」の定義からは外れます。


40代(1977~1968年頃生まれ:昭和52~昭和43年頃生まれ)


親の高齢化が進行しており、退職する親が多くなります。
また、本人も体力面で衰えが目立ち出し、健康面でも以前ほどの余裕は無くなっていきます。
受けられる「若者支援」は減っていきます。

就職氷河期を経験した人が多く含まれています。
いわゆる「団塊ジュニア世代」は、ここに入ります。
斉藤環『社会的ひきこもり』(1998年)が出た頃、21~30歳頃の計算です。
また、地域若者サポートステーション事業(2006年~)が始まった頃、29~38歳頃の計算です。
公的な引きこもり支援や若者支援が出始めた頃、支援を受けられた最初の世代が含まれています。
一方、年齢的な問題から、そうした支援を受けられないことも多かった世代も含まれています。


50代(1967~1958年頃生まれ:昭和42~昭和33年頃生まれ)


「8050問題」の当事者です。
亡くなる親が増えていきます。
特に深刻な状況に置かれている場合が多いものと思われます。

「ひきこもり第一世代」はここに含まれます。
この年齢層は、斉藤環『社会的ひきこもり』が出た頃(1998年)、31~40歳頃の計算です。
また、「ニート」という言葉が話題になった頃(2004年)には、37~46歳の計算で、既に「ニート」の定義からは外れていました(「ニート」は34歳まで)。
公的な引きこもり支援や若者支援が出始めた頃には、既にある程度の年齢になっていて、対象年齢から外されることが多かった世代ではないかと思います。
KHJ全国ひきこもり家族会連合会の調査では、この年齢層の引きこもり者は少ないですが、存在しないことはありません。




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