インフルエンザ予防接種の体験記

先日、インフルエンザの予防接種を初めて受けてきました。家に引きこもりがちの私ですが、今年の冬は必要があって受けることになりました。

一般の方にとっては予防接種ぐらい大したことないことかもしれません。ですが、引きこもりがちの私にとってはそうでもありません。予防接種を受ける前に何の仕事に就いているか聞かれるのではないかとか、病院の人とうまく関われるだろうかと、多少の不安がありました(情けない……)。

今回は、予防接種を受けた体験記を書こうと思います。

受付、書類記入


予防接種を受けるにあたって、病院の受付で簡単な書類の記入を求められました。最初に記入を求められたのは、住所、氏名、勤務先などの基本情報です。勤務先の記入は任意でした。もしかしたらこれは、診察券を作るためだったかもしれません。

合わせて、保険証の提示を求められました。インフルエンザの予防接種は保険の適用外なので保険証は必要ないと思っていたので、驚きました。保険証を見ると、私の身分が窺い知れてしまうのですが、やむをえずお見せしました。受付の方は淡々と処理されていました。もし見せなかったらどうなったのかは分かりません。会計を済ませたのはこの頃だったでしょうか。

次に記入を求められたのは予診票でした。予診票は下記のものとほぼ同じでしたが、質問項目などが若干違ったように思います。職業欄は、ご覧の通りありませんでした。診察前の体温も測らなければならなかったので、体温計も渡されました。あと、予防接種の注意事項をまとめた書類を受け取りました。

↓ 厚生労働省ホームページへのリンクです。PDF(115KB)。
◇ インフルエンザ予防接種予診票
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問診、そして注射


予診票を提出し、待ち時間を経て、医師のもとへ向かいました。ごくごく簡単な問診がありました。今日の体調を軽く聞かれた程度だったと思います。日ごろどうして過ごしているか、職業は何かといった話はありませんでした。

そして、いよいよ注射。隣の部屋で、看護師とみられる方が行ないました。注射はあまり痛くありませんでした(個人の感想です)。

最後に、待ち時間の末、領収書と「インフルエンザ予防接種済証」を受け取ってお終いです。ただ、接種後30分はアレルギー反応が起こることがあり、医師とすぐ連絡がとれるようにしておくべしというようなことが予防接種の注意事項の書類に書かれてあったので、30分ほどは病院のロビーで新聞を読んで時間を費やしました。

その後、帰宅。全体を通して、病院の方とは多少の会話のやり取りがありましたが、わりと事務的で淡々としたものばかりでした。慣れないことをして自分のコンフォートゾーンを少し脱け出たような気もしましたが、そんなこと考えるのは大仰な気もします。

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室内のことなんて、外からは分からない

埼玉県朝霞市の少女が監禁された事件は、ショッキングでした。脱出した少女が、駅の公衆電話で助けを呼んで保護された、あの事件です。被害者が受けた苦しみや失った時間の重さは、計り知れません。

この事件で私が驚いたことの一つは、少女が長期間監禁された場所です。大学の門の近くにあるごく普通のアパートの一室で、1階にはコンビニエンスストアまであったというのです。ある程度の人の往来がある場所だったろうと思うのですが、誰も気付かなかったわけです。「まさかここで、そんな恐ろしいこと(監禁)があったなんて」という近所の人のインタビューを、どこかで聞いた覚えがあります。

それはもっともなことです。室内のことなど、誰にも分かりません。たった壁一つ隔てた向こう側のことが分からないのは、考えてみると不思議なことのように思えます。

近所を歩いていると、そう感じることがあります。町内の家にはどんな人が住んでいて何が行なわれているかは、外からは分かりません。たった一つ壁を隔てた先で、例えば老老介護や認認介護などの深刻なことが起きていることだってあり得ます。そうかと思えば、子供が楽しくゲームをしているだけかもしれません。

私が昔住んでいた家の道路は高校生(女子が多い)の通学路に面しており、我が家のトイレはその通学路側にありました。このため、用を足すために下着を下ろしたそのほんの向こうで、女子高生が歩いていたことだってあったはずです。今考えると恐ろしいですが、当時は別に何とも思っていませんでした。これも壁の力でしょう。

そう思いながら近所を歩いていると、自分の家に到着します。そうか、我が家で何が起こっているかも外の人には分からないのだという当たり前のことを、改めて感じます。その一つ壁を隔てた先には、引きこもりがちの男が暮らしているのです。

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オピオイド危機と労働参加率低下の関係(米国)

労働参加率とは


働いてもいなければ、職探しもしていない人は、「ニート」に限らずいます。

「労働参加率」とは、働いている「就業者」や、職探しを行なうなどしている「完全失業者」の、生産年齢人口(15歳~64歳人口)に占める割合のことです。ただし、分母は必ずしも15~64歳ではなく、もっと狭くとったりすることもあるようです。

労働参加率 = 就業者数+完全失業者数/15歳~64歳人口 ×100(%)

就業者や完全失業者に該当しない人は、必ずしもニートではありません。通学している人や、家事に従事している人も含みます。

半年近く前にご紹介したみずほ総合研究所のリポート「男性で目立つ非労働力人口増加」では、このように、就業者でも完全失業者でもない人の割合が、働き盛りの世代の男性に増加していると指摘されていました。

↓ PDFファイル(539KB)。みずほ総合研究所ホームページへのリンク。ここでは「労働力率」という用語が登場しますが、この文脈では、「労働参加率」と同じです。
※ PDFを閲覧するには Adobe Reader が必要です。こちら新しいウィンドウで開く)からダウンロードできます。

◇ 男性で目立つ非労働力人口増加-就労をあまり優先しない者向けの対策が重要 (新しいウィンドウで開く

この中には、家事をしたり通学したりしている人もいるのでしょうが、そうでもない人の割合が増えているそうです。若者で言えば「ニート」に相当する層ですが、報告書には「ニート」の文字はありません。「ニート」という用語があるばかりに惑わされがちですが、無業者の増加は若者だけにみられる現象ではないのです。

アメリカでは、働き盛り世代の男性の労働参加率低下が顕著


ところが、働き盛り世代の男性の労働参加率が低下しているのは日本だけではありません。特にアメリカは、主要国の中でも目立っています。8月19日(土曜日)の『日本経済新聞』朝刊の1面トップは、その問題を取り上げたものでした。「オピオイド系鎮痛剤」という薬物の蔓延との関係に焦点を当てています。

↓ その記事。『日本経済新聞』電子版へのリンク。全文を読むには、要会員登録。
◇ 米働き盛り男性むしばむ薬物 労働参加率、主要国最低 (新しいウィンドウで開く

これと似た記事が Bloomberg にあります。こちらは会員登録せずとも読めるので、ご紹介します。

↓ Bloomberg へのリンクです。
◇ アメリカ労働市場をむしばむ「オピオイド系鎮痛剤」 (新しいウィンドウで開く

記事によると、FRBのイエレン議長が、労働参加率の低下とオピオイドの蔓延は関係があると考えていると発言したそうです。

このイエレン議長の発言に先立ち、ゴールドマン・サックスが、オピオイドの蔓延が労働参加率の低下の一因であることを示唆する報告をまとめたそうです。私がゴールドマン・サックスのウェブサイトなどを調べたところ、その報告は見つからなかったのですが、メディアは報じています。

↓ マネースクウェア・ジャパンへのリンクです。
◇ ゴールドマン、異例の警告 (新しいウィンドウで開く

↓ CNBC へのリンクです。
◇ Goldman Sachs thinks the opioid crisis is so bad it's affecting the economy (新しいウィンドウで開く

FRB議長やゴールドマン・サックスが、一見すると守備範囲外の薬物について論じるとは尋常ではありません。労働参加率低下には他の要因の関与も指摘されているのですが、それにしても、オピオイドの蔓延はアメリカ経済に相当な影響を与えているのかもしれません。「ニート」という言葉にあまりとらわれすぎることなく、もう少し無業問題を広い視野で見ていくことも必要ではないかと考えさせられます。

関連記事


◇ ゲームが一因で、若者が働かなくなった?(米) (新しいウィンドウで開く

◇ 「ニート」状態、60歳未満男性で増加 (新しいウィンドウで開く

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