ニート引きこもりJournal

(元)当事者のブログ。2005年より。

就職氷河期世代の引きこもりについて

Posted by 富条 on   0  0

氷河期世代に引きこもりが多いという根拠は?


最近、就職氷河期世代と引きこもりを結びつける言説を何度か目にしました。
この世代に引きこもりが多いなどといった具合です。
私も就職氷河期世代なので、こうした言説は気になるのですが、それにしても何を根拠にそう言っているのだろうと素朴な疑問が沸きました。


内閣府の実態調査を確認


そこで、調べてみることにしました。
根拠があるとすれば、比較的最近行なわれた引きこもりの実態調査である、内閣府「生活状況に関する調査 (平成30年度)」と「若者の生活に関する調査(平成27年度)」しか私には考えられません。
これを見ることにしましょう。

その前に、まず、就職氷河期世代を定義づけます。
内閣府の「就職氷河期世代支援プログラム」では、2019年現在で「30代半ばから40代半ば」の者たちという認識を示しています。
ここでもそれにならうことにします。

↓ 冒頭で「いわゆる就職氷河期世代は、現在、30代半ばから40代半ばに至っている」と記されています。内閣府ホームページへのリンクです。PDF(263KB)。
◇ 就職氷河期世代支援プログラム(3年間の集中支援プログラム)の概要
新しいウィンドウで開く

さて、先ほどの内閣府の引きこもり実態調査のお話に戻ります。
下記のグラフは、上が「生活状況に関する調査 (平成30年度)」からのもので、これは40歳以上の引きこもり者の調査です。
一方、下は「若者の生活に関する調査(平成27年度)」からのもので、こちらは40歳未満の引きこもり者の調査です。

↓ クリックすると、グラフのみが表示されます。
内閣府調査より
資料: 内閣府「生活状況に関する調査 (平成30年度)」14ページ。https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/life/h30/pdf/s3.pdf

この表だと、就職氷河期世代に最も相当するのは、次の年齢層です。
上のグラフ:40歳~44歳
下のグラフ:30歳~39歳

確かに、40歳以上に限ってみると、就職氷河期世代に引きこもりが多いようにも見えます。
ですが、下のグラフを見ると、就職氷河期世代より下の世代にも引きこもりは多いです。


根拠薄いのでは


この内閣府調査のほかに、私が知らない引きこもりと年齢層に関する調査があり、その中で就職氷河期世代が多いことが示されていれば話は別です。

ただ、私が知る限りでは、就職氷河期世代に引きこもりが多いというには、根拠が弱いです。

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引きこもりの移住?

Posted by 富条 on   0  0


移住者を増やしたい自治体


先日、こういうものに登録しました。
兵庫県による、「県外住民」を増やすことを目的にスタートした事業です。
兵庫県にゆかりのある人や県のファンの人と、県を「つなぐ」ことを目指します。
(現在は、兵庫県在住の方でも登録できます)

登録すると兵庫県の情報の提供や、県産品の購入など、様々なサービスを受けられます。
また、e-県民証は電子マネー「楽天Edy」のカードとしても利用でき、これで買い物をすると、利用額に応じてふるさと寄付も行なえます。

兵庫県としては、e-県民の中から、兵庫県への将来的な移住者が出ることなどを期待しています。
このように、移住者を呼び込み、人口を増やすための取り組みを行なう自治体が数多くあります。


私が移住すると……?


私も、できれば生まれ育った関西に戻りたいです。

ですが、自治体にとっては、私のような者の移住はありがたくないのではないかと思います。
私は可処分所得が低く、生活困窮者自立支援法のいう「経済的に困窮し、最低限度の生活を維持することができなくなるおそれのある者」まっしぐらな身だからです。

もっとも、自治体が迷惑がらなくとも、現実的には移住は極めて難しいです。
私のような者にとって、新たな居住地を確保するのは簡単ではないからです。
どこかの会社に常勤で雇用されているわけではないので、一見、現居住地に縛られずに生きていけそうなのですが……。

とはいえ、兵庫県産品を買うとか、このe-県民証を通じてふるさと寄付するといったことであれば私にもできそうです。
最近は、淡路島産の玉ねぎが気になります。

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6月前後に引きこもり/ひきこもりの検索が急増

Posted by 富条 on   0  0

6月前後に、引きこもりに関わる事件が2件、メディアで大きく扱われました。
川崎市の児童らが殺傷された事件と、元事務次官の父親が逮捕された事件です。

メディアで大きく取り上げられると、インターネットで「引きこもり」「ひきこもり」の検索回数が増えることが容易に想像できます。
実際のところ、どうだったのでしょうか。
事件から1ヶ月が経ち、「Googleトレンド」でその時の検索動向が調べやすくなったので、調べてみることにしました。

「引きこもり」は2004年以降最高の検索人気度


↓ Googleトレンドへのリンクです。クリックすると、2004年以降の検索人気度の推移が出ます。
◇ Googleトレンドで「引きこもり」「ひきこもり」と検索
新しいウィンドウで開く

「引きこもり」は、かねてから検索人気度が上昇傾向にありましたが、2019年6月頃には、記録がある2004年以降で過去最高の検索人気度を記録しています。
それも、これまでとは比べ物にならないほどの高い水準です。

一方、平仮名の「ひきこもり」は、検索人気度が下降傾向にありましたが、2019年6月頃には、2007年1月以来の高水準を記録しています。


6月3日と4日がピーク


もう少し詳しく見ると、6月3日と4日に、検索人気度がピークに達していることが分かります。

↓ 6月3日と4日がピークであることがよく分かります。過去90日間に絞った検索人気度の推移です。
◇ Googleトレンドで「引きこもり」「ひきこもり」と検索
新しいウィンドウで開く

これは、川崎市の殺傷事件より後の、元事務次官が逮捕されたことが大きく報道された時期と重なります。

ただ、検索人気度はその後急落しています。
さらにその後は、以前の水準に徐々に落ち着きつつあります。


このブログのアクセス数も急増


事件とその報道は、「引きこもり」「ひきこもり」検索動向に、これまででも最大級のインパクトを与えたようです。
特に、立て続けに起きた2件目に、それはピークに達しました。
ただ、その後検索人気度は急落しており、一過性のものに止まっています。

なお、「ニート引きこもりJournal」へのアクセス数も、この時期急増しています。

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