子供・若者育成支援強調月間

毎年11月は「子供・若者育成支援強調月間」


今月は「子供・若者育成支援強調月間」だそうです。
内閣府が定めたもので、毎年11月に何らかの取り組みが行われています。

【経緯】
昭和53年度「全国青少年健全育成強調月間」として開始
平成22年度「子ども・若者育成支援強調月間」に改称
平成28年度「子供・若者育成支援強調月間」に改称

実施要綱によると、重点事項は以下の通りです。
例年大きな変化はありません。

【重点事項】
若者の社会的自立支援の促進
子供を犯罪や有害環境等から守るための取組の推進
児童虐待の予防と対応
子供の貧困対策の推進
生活習慣の見直しと家庭への支援

このうち「若者の社会的自立支援の促進」は、ニートや引きこもりに関するものを含みます。
実施要綱には「支援を必要とするニート、ひきこもり、不登校などの社会生活を円滑に営む上で困難を有する子供・若者に対して……」と明記されています。

ですが、私個人は、ニートや引きこもり支援について、この期間中に特別な取り組みが行われたという話は、自分の身の回りでは聞いた覚えがあまりありません。
私が引きこもりがちな生活を送っているからでしょうか。

そこで、どのような取り組みが行われているのか調べてみました。

↓ 内閣府ホームページへのリンクです。
◇ 子供・若者育成支援強調月間
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ニートや引きこもりに関する取り組みは、そう多くはない


ニートや引きこもりに関する取り組みは、実際のところ、そう多くはないようです。
例えば、平成29年度の「府省庁等の実施状況」を見ても、ニートや引きこもりに関する取り組みは見当たりません。
特に厚生労働省は、地域若者サポートステーション事業やひきこもり対策支援事業を実施しているのですが、ニートや引きこもりについて特別な取り組みを行った記録はありません。

都道府県・市町村の実施状況を見ても、ニートや引きこもりに関する取り組みはそう多くはありません。
(自治体にもよります)

「子供・若者育成支援強調月間」は、ニートや引きこもりについては、あまり関係ないのかなと思います。

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精保センターの引きこもり相談延べ人員(H29年度)

引きこもりの相談機関の一つに、精神保健福祉センターがあります。
精神保健福祉センターは、各都道府県と政令指定都市に設置されている公的機関です。

その相談の延べ人員が、厚生労働省の「衛生行政報告例」に毎年報告されています。
この度、平成29年度の延べ人員が報告されましたので、過去10年の数字と合わせて見てみたいと思います。

なお、ここで集計された引きこもりとは、「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態にある7歳から49歳までの者」です。

全国の数字


平成29年度 23,404人(18.3%)
平成28年度 21,991人(16.1%)
平成27年度 23,366人(16.2%)
平成26年度 23,838人(16.2%)
平成25年度 21,482人(14.4%)
平成24年度 16,679人(11.5%)
平成23年度 17,103人(13.2%)
平成22年度 16,905人(8.0%)
平成21年度 16,715人(7.9%)
平成20年度 15,729人(7.7%)

※ ()内のパーセント表示は、全ての相談に占める引きこもり相談の割合です(延べ人員の割合です)。

平成25年度に2万人の大台に乗って以来、高止まりしています。
平成28年度にはやや減少したのですが、平成29年度に再び増加し、以前の水準に戻りました。

引きこもり相談延べ人員の割合はここ3年ほぼ一定していましたが、平成29年度には過去最高の18.3%に達しています。


各精神保健福祉センター別の数字


それから、各精神保健福祉センター別の数字も出ています。特に多い都道府県や政令市を10件挙げてみます。

大阪府 2,954人(2,979人)
埼玉県 2,376人(1,797人)
岡山県 1,870人(1,368人)
静岡県 1,413人(1,590人)
滋賀県 1,108人(1,258人)
鳥取県  894人(768人)


堺市    2,918人(2,928人)
さいたま市 1,795人(1,234人)
浜松市   1,351人(1,505人)
岡山市   1,081人(747人)


※ 平成29年度の数字です。()内は、その前年度。

実は5年前にもこのブログでこの数字をお示ししたのですが、その時と上位の顔ぶれは概ね変わりません。
ただ、埼玉県とさいたま市、岡山県と岡山市では、数字が大きく増加しています。
このうち岡山県では、平成29年度より精神保健福祉センター内にひきこもり地域支援センターが開設されたそうで、もしかしたらそのことが増加と関係しているかもしれませんが、定かではありません。

引きこもり相談延べ人員は、精神保健福祉センターによって差が大きいです。
例えば、福島県などでは2人、横浜市などでは1人、さらに、奈良県、神戸市、北九州市にいたっては0人です。
精神保健福祉センターだけが引きこもりの相談機関ではありませんし、自治体によって専門機関ごとの役割分担が異なるのかもしれません。


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刀を持った引きこもりのイメージ画像

Hikikomori, Hiasuki, 2004
作者 Francesco Jodice (OTRS 2013022110009441) [CC BY-SA 3.0 ], ウィキメディア・コモンズ経由で

引きこもりを扱った海外ニュースで時々見る


引きこもりを扱った海外ニュースに、上の画像が添えられることがあります。
引きこもりのイメージ画像として使われているようです。
日本のウェブサイトで見かけることもあります。

刀剣好きの引きこもり者も、中にはいることでしょう。
ですが、いかにも海外で使われる引きこもり画像という印象を受けます。
違和感がありますが、撮影場所が日本であることを示唆する目的で、撮影者が刀を持たせた可能性も考えられます。

この画像、これまで何度目にしたことか分かりません。
これほど見かけると、この画像の出所は何なのか気になります。
また、何度も使われていることから、海外における引きこもりのイメージに、この写真が大きな影響を与えている可能性も考えられます。
そうなると、この画像の出所が、ますます気になってきます。

そこで、調べてみることにしました。


イタリアのFrancesco Jodiceさん作、2004年


この画像は「ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)」に登録されており、作者情報などが明記されています。

↓ そのページです。
◇ File:Hikikomori, Hiasuki, 2004.jpg - Wikimedia Commons
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作者はFrancesco Jodiceさんという方のようです。
調べたところ、この方のホームページを見つけました。
1967年にナポリで生まれた方で、現在はミラノにお住まいの、アート分野で活動されている方のようです。

◇ Francesco Jodiceさん略歴
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2004年には、引きこもりのフィルム(映画?)撮影を行なわれたそうです。

◇ Project
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◇ Text
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◇ Process
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最後の「Process」に、あの写真があります。
刀を肩にかけた別バージョンの写真まであります。
また、「Project」で公開されているフィルムには、写真とよく似た部屋が出てきます(2分40秒頃より)。
もしかしたら、フィルム作成上の過程(プロセス)の中で、撮影された写真ではないかと推測できそうです。

フィルムは引きこもりのドキュメンタリーなのに、あの部屋で取材を受けている男性は会社員で、引きこもりではなくオタクの話をしています。
冒頭の写真の人物も、実は引きこもりではなかったとしても不思議ではありません。
ただ、一人の海外の人から見た引きこもりの「イメージ」というのなら、分かるような気がします。

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